過去ログ

7月8日 雨

 オナ禁7日目なんだけど、死ぬ。死んでしまう。というと今日もオナ禁日記だなんてワンパターンだなあだなんてあんたはお茶を濁すかもだけど、そういうことじゃない。それ以外考えられないほど切羽詰ってる。オナ禁以外書くことができない。かいてないがゆえ書くことができない。かきたい。書きたいんじゃないよ。かきたいんだよ。かきたい。かきたい。バーカバーカ。うんこ。
 脈絡もなくバーカとかうんことか言った。もうダメだ。精神錯乱している。しかし相も変わらず今日も動ナビチェックは欠かさなかった。かかないのに欠かさなかった。で、すごい上玉の動画4本ぐらい手に入れたもじゃーヤター。しかしそのせいで、危うく鬼のチンポを解放しそうになった。手袋を脱ぎそうになったよ。ぬ〜べ〜っぽく。「鬼の……チンポ……!」こっの世〜っは分からない、こっとが、たくさんある♪ ってか? あ、でも手袋を脱ぐとなんて書くと包茎みたいに思われるね。書くとっつってもかいてないけど。堂々巡りワオ!
 で、オナ禁7日目にして、顕著な変化が訪れたので報告しとく。ジャンプで連載してる、「To LOVEる」っつー漫画が好きになってきた。いや、実際クソ漫画もいいとこ、ただ無節操に裸やパンチラ出しときゃいいっしょーみたいな、超絶クソ恋愛漫画なんすけど、あんなに嫌いだったのに好きになってきた。というか、漫画自体は嫌いなんだけど、それに出てくる古手川っていうツンデレ娘が好きになってきた。
 彼女のキャラはツンデレ風紀委員で、すぐエロイことになる主人公とその連れたちを、「破廉恥な!」っつって冷たい目で見て、しかりつけるってキャラなんすけど、どうやら古手川さん。はじめは、汚らわしいと思っていた主人公を好きになりはじめたらしく、その行動が一々萌える。
 例えば、気づくとすぐに主人公の顔を思い出し、「な、なんであいつの顔が思い浮かぶのよっ」と言う具合に一人でまごつく。どの漫画でも出てくる、ツンデレの世界基準をいく古手川さんですが、今回は、主人公と歩いてたら、突然の大雨に。だので、公園のせまーい遊具の中で二人で雨宿りしましたよと。びしょ濡れの古手川さんに、ハンカチを差し出す主人公、「ハ、ハンカチ使えよ!」主人公のハンカチを握り締め、「優しい……私……やっぱりこの人を……」と想いをふくらます古手川はん。このときの表情。これがたまらない。
 で、古手川はん最高どすえーっつって、ブリ大根食いながらそのシーン見てたら、ブリ大根がつるってなりましてん。古手川はんの顔にブリ大根べチャーつきましてん。したら、なんか青臭いシミができてしまって、なんかこう好きな人にぶっかけてしまったみたいな罪悪感にとらわれ、興奮するやらがっかりするやら。
 ってぐらいひどいことになってる。頭が。オナ禁、恐るべし。

 オナ禁7日目 : 二次元に目覚める

7月7日 はれ

 オナ禁6日目に突入して、いよいよ狂ってきた。性欲がやばいことになってる。元来、ストライクゾーンが広く、街中歩いてても7割ぐらいの女性が可愛いと思えるタチなのだけど、今日は可愛いと思うどころかむしろ欲情していた。7割の女性に欲情。
 さらに、僕は胸フェチなのでありますが、ちょっと胸が大きいと、それだけで顔とか、スタイルとかそういう些事などどうでもいいほど欲情する。なんつーか、力士の胸とかでも、間違って勃起するんじゃないかという風情が今日のチンコにはあったよ。
 しかしまー、よく、オナ禁をするとモテるようになるとか、インターネット上でもてはやされてるけど、巨乳を物欲しそうに眺めながら、半口開けて歩く僕は確実にモテない。フェロモンが出るとかウソです。でるのは、ギラギラした性欲オーラだけだ。よく中学2年生とかがもってるあのタイプのオーラ。あたり構わず腰を振りまくる雄犬のそれ。もてない。確実にもてる気がしない。でも誰でもいいからしたい。したいんだなー。
 何回も言うけど、こういうことをWeb上で書くと、僕がレイプ犯とかになったときに酷いことになる。「道行く女性7割に欲情! Web日記に潜む、犯人の異常なまでの性欲!」とかなんとか、週刊現代だのEXだのに、デカデカと書かれる。書かれるかもしれないということを承知で書いている。むしろこういう、倒錯的なことを日記に書くことで、未来の自分への犯罪抑止力とする狙いがある。背水の陣である。犯罪犯したら、社会復帰できる可能性ねーぞの陣である。一見、気持ち悪いが、これほど自分を律している人は、僕以外にいなかろう。やりたい。
 で、オナ禁6日目にして気づいたんだけど、このオナ禁ゲームはセックスしたらゲームオーバーなんすかね? 疑問に思った僕は、すぐさま公式ホームページ(2chオナ禁スレ)で調べましてん。したらセックスは禁止とデカデカと書いてありますわいなあ。こら困った。今週彼女の家に行くのでありますが、我慢できるわけがない。つーか我慢したらダメな気がする。「俺、今オナ禁してっからごめん」っつー彼氏に将来性を感じない。そこは譲歩せねばならん気がする。でもルールブック(とりあえず60daysオナ禁するスレ)に書いてあるし……だめかなーセックス。別にいいと思うんだよなー。セックスありのオナ禁。麻雀で言えば、喰いタンありみたいな感じでさ。ね、頼むよ。やりたいんですよ。やりたいんですよ。

 オナ禁6日目 : 力士の胸でも可能

7月6日 途中から雨

 飲むたびに今度こそ死ぬだろうと思って、すんでのところで生きてる。たなばた☆公演の打ち上げでグデグデになった俺は、バイト先のコンビニに突撃し、愛してる愛してる言いながら、バイト先の女の子にスーパーカップをおごってあげたけどこれは売春にあたるのかな。何言ってる、ぜんぜんあたらない。なんで売春とか言った。酔いすぎだろ俺。
 たなばた☆公演の詳細については明日にでも書く愛してる。愛してるんだ。

 オナ禁5日目 : 酔いすぎて、世界がうずまきになってるのでとてもできない。というかズボンすら脱げない。おかしい。おかしいのでそのまま寝る。

7月5日 はれ

 今日は学生による人形劇公演、「たなばた☆公演」のリハーサルだったんすけど、もうボロボロですって一体何回言わせれば気が済むんですか。足痛い。手痛い。のど痛い。プレッシャーで胸も痛い。疲れた確実に死ぬ。って何回言わせれば気が済むんですか。
 まあそんな欝日記はおいといて、ひとまず他大学の皆さんと和気藹々準備をしとった。楽しかった。でも突然えらいこと言われた。何回かお会いしてた他大学の女性に、「そういえば、Y平さんのブログ見ましたよ」と言われた。言われた瞬間に顔を赤くし、どもる僕。なんつーかよく分からないことを言ってその場から逃げた。うっそ。ありえない。絶対にそのスジ(サークルスジ)にはばれないようにしてきたつもりだったのに。
 心を落ち着け、再度その女性にアタック。「ちなみにどういった経緯で知りました?」と質問。したら、「たなばた☆公演」で検索すると出ましたよー、と軽く言われた。あの野郎、たなばた☆公演の野郎。何で愛知人形劇センターのHPがトップに出ず、僕のブログがトップに出るのか。あの野郎、たなばたの野郎。
 で、振り返って昨日の日記を見たら、やっぱり見つかったらやばいことが書かれてて、自分の頭を叩きつけたよ壁に。誰だよ、オナ禁日記なんか書いたヤツ。何が「池脇千鶴の声で勃起した」だ。完全にアウトじゃねーか。死んだじゃねーか。明日から、「あんなブログ書いてるヤツなんだよ」と思われるじゃねーか。あの人今、オナ禁してるんだなーとか、ヒソヒソ言われちゃうじゃないか。オナ禁が知人の女性にばれるって冗談じゃない。あなたはオナ禁して、女子大生ばかりの人形劇サークルに混じって何を期待しているの? むしろナニを期待しているの? きーつけたほうがよくなーい? そういえば、あたし……池脇千鶴に似てるかもしれん。あたしも似てるかもー。あたしもあたしもー。やだー。狙われてるってサッチン。とかなんとか女子大生トークああああああああああ。やめてくれ、そんなんじゃない。そんなんじゃない。オナ禁はそのためじゃない。
 まあ聞け。オナ禁をすることによって、僕はだな継続力の訓練をはかってるんだよ。継続力がありえないほどない僕は、最近継続力の育成にもっぱらつとめてまして、普段のこうした日記、筋トレ、毎日人形劇を練習する、ラジオ英会話を聴く等々の目標をね、日々こなしてるわけです。で、それの一環として、一つ本能に抗ってみましょうということで、こうして始めたわけで……毎日継続することを、社会人に出る前に、クセとして身につけておこうという崇高なる目標があるわけで。なので、僕はいくらばれようと、オナ禁日記は書き続けなければならず、まことに申し訳ないんですがオナ禁日記を継続させていただきます。見てないと思うけど。こんなところまでね。まさかね。ジャンプで言ったらここはOKジャンプガイみてーなもんだしな。まさかね。

オナ禁4日目 : 日中はする気にもならない(当たり前)のだが、昨日の夜に、M男動画の良質なのを見つけたので、危うく死にそうになった。でもポジティブに捉えれば、オナ禁中なのに、しっかりと動ナビでエロ動画毎日探し、かつオナ禁を堅守してる俺すげえと自画自賛。オナ禁60日目とかに、涼しい顔で「もうオナニーとかせんしバカらし」とか言って、それらの動画を全消しできる俺を鮮明に想像できた。いい感じ。

7月4日 はれ

 眠いし死ぬし疲れてる。と言うと、「はいはい欝日記のはじまりですか」だなんて冷めた顔するヤツがいると思うけどフザケルナー。一般的に眠いとか疲れたとか言いまくるやつは嫌われる傾向にありますが、だからどうした。僕は正直に生きたい。
 まあちょっと考えろ。例えば君と僕がドライブにでかけましたよと。で、12時間ぐらいぶっ通しで僕が運転してるとする。外は真っ暗。高速道路の単調な道が君と僕に催眠効果をおよぼす。したら、「ちょっとぐらい休憩とったほうがいいんじゃない?」とかなんとか、いくら無慈悲な君でもさすがに心配になってくるじゃない? でも僕が見た目ぴんぴんしてる。「全然ねむくねーし。絶好調だし!」とか言ってる。すると君も安心すらあな。で、油断してウトウトしたら、そのまま君が起きることはありません。二度と。死ぬよ君。なんでかって言ったら、僕が居眠り運転して、グチャンするからですわ。ほんとは眠かったのにさ。ねむくねーとか言っちゃったばかりに僕も君も帰らぬ人に……
 だので、言ってるうちが華だよ。眠い死ぬ疲れた言ってるうちはあなたも僕も死にません。みんな笑顔です。誰かに危険信号を送ってるうちは大丈夫。何も言わなくなったときが本当にやばいときなんだよ。分かる? なので僕は積極的に言います。疲れた死ぬ疲れた死ぬ疲れた死ぬ疲れた死ぬ疲れた死ぬ疲……(突然の沈黙)
 沈黙を破って、今日の日記。今日はあさっての人形劇公演に向けてずっと練習してた。もうサークル室に閉じこもって延々と。一人で。一人で劇をやってるところを他サークルの皆様に見られると、多大なる精神ダメージ。なので、ドアも窓も全部閉め切ってサウナのようなサークル室でやってる。繰り返すが一人で。一人で可愛い女の子の役と、男の子、妖精二匹の計四役をやってる。一人で。なんのレスポンスもない場で。
 おまけに暑すぎる。今日は暑すぎた。汗がぶわぶわ出てくる。練習のしすぎで、人形を持つ腕が極度の筋肉痛になる。声も枯れ枯れになってくる。なんだこれは。ウチは文科系サークルだったはずである。体育会系を思わせるこの過酷さは一体……? もう、腕があがらない。
 つーか肉体的なものよりも、精神的なものがやばい。今やってる劇がウケルかどうか、自分では判断つかない。これは一番キツイ。ここが大いなるギャグパートですぞ! と盛り上がるところでも、僕はさぐりさぐりやってる。これ……大丈夫なの? 面白いの? と自問自答しながらやる感触。それには一切の大学生的青春はなくて、ただただストイックな、売れないピン芸人のような具合がある。他のサークル様のように、青春を分かち合える団員がいたら……僕はもう、一人でホントに寂しくてもう(ここで突然の沈黙)

オナ禁3日目: 猫の恩返し見てたら池脇千鶴の声のかわいさに勃起してやばかった

7月3日 雨

 眠い。確実に眠い。いくら寝ても眠い。てなわけで、疲れがたまってるのか、今日は大幅に寝坊して、起きたら11時ぐらいになってたので焦った。死んだ。研究室には9時〜10時入りが暗黙の了解みたいになってるのだが、豪快に寝坊した。もうここまで豪快だと下手に急いでも仕方ないやっつって、家でレポートしてゆっくり夕方の4時ぐらいに登校した。「え? ずっと学内にいましたけど?」みたいな感じに研究室にスルーっと入り、何食わぬ顔で英語輪講の資料作ってた。なんつーか、遅刻して、そろそろと後ろのドアから入るカツオにでもなった気分ですわ。「イソノ!」「はいーごめんなさい!」っつってなー。家に帰れば波平が「バッカモーン!」てか。
 で、七時ぐらいまで頑張って、そん次はサークルですわ。人形劇ですわ。まあサークルっても僕一人しかいないので、サークルっていうか僕そのものなんすけど、まあいい。寂しいって以外は平気。で、ゴミ溜めのようなサークル室でいざ練習を始めようとしたんすけど、なんか外が騒がしい。大勢の男女であーだこーだと騒いでいる。楽しそうに騒いでいる。絶対あの男女の中で肉体関係のある対が何対かできあがってんだろうなーって感じのピンク色のあれ。大学生的な騒がしさ。ち。方や僕は一人で人形を手にはめ、「だるまさんが〜ころ〜んだ♪」とか可愛い声を出しているのに。一人で人形と戯れる僕と、外でがやがやするスワッピングサークルの皆さん。格差。これが格差。
 悔しかったので、むちゃくちゃ気持ち悪い可愛い声で、「ブンブンブン、はっちがとぶぅ〜〜♪」とか、ぶりっ子女子高生(15)が出しそうな声のトーンで歌台詞を叫んでやった。これを聞いたスワッパーの方たちが、「うわ、人形劇サークルキモ」とか一瞬でも嫌悪感を呈してくれれば僕の勝ちです。
 しかし、それ以前に、その可愛い声は殿方姫方には届いていないようだった。話に夢中らしかった。一瞬でもやつらの会話がとぎれるかなと思ったのだが、会話のリズムをいっこう崩すことができない。「勝負すらさせてもらえないのか」と、いつか敬遠で泣いた上原のように僕は落涙。しかし思えば生ぬるかった。操り人形片手に突撃し、ひたすら人形にオナニーさせる、ぐらい思い切ったものを見せなきゃ。そんぐらいの覚悟が必要だった。ダメだな僕は。中途半端な存在です。まあ仮にその勝負に勝っても、どうということはないけれど。

オナ禁2日目 : 忙しくてやる気にもならないが、米倉涼子を見て欲情しかけた。なぜ米倉。

7月2日 晴れ

 今日昼にモスバーガー行ってきたんだけど、本当にうまい。ハンバーガーとポテトを食べたのだけど、うますぎていくらでも食える。で、もっと食べたい気分になってきたので、チーズバーガーとてりやきバーガーを食おうとしたら、脳内僕が、「今食ったら明日の昼飯代ないよ」と語りかけてきた。
 ぐあー、でも食べたい。モスがおいしすぎるのが悪い。つーか、飯をケチりだしたら人生終わりじゃね? などと色んな言い訳が沸いては消え、何度も財布に手がのびそうになった。が、ほんと、すんでのところで耐え忍んで店を出た。必死に我慢した。必死に。必死に。
 たかがハンバーガーを我慢するのにこれである。ましてや他の様々な誘惑に関してはとんと弱い。意志が弱い。かなり弱い。留年したのも意志が弱いことに端を発する。意志が強くなりたい。今日、切にそんなことを思った。来年から社会人でもあるし、ここらで対策しときましょうかね。
 ここで、なんつーか自己啓発にいそしむ輝き就活生みたいに、「明日から意志が強くなる 〜7の方法」とかそういう自己啓発本を読むのはシャクなので、僕なりに自己啓発に取り組んでみようと思う。
 で、何をするかと言うと今からオナニーを禁止します。何かをするというよりは、むしろナニもしない。これで意志が強くなったら僕は「オナ禁で意志力アップ」という本を書きたいと思う。これをはあちゅうあたりに紹介してもらえれば御の字というシナリオ。
 しかしまーこれがかなりキツイ。というのも、僕は若干5歳あたりからオナニーしてます。確かバージンオナニーは「みゆき」の4巻だったと記憶してる。それから、今まで18年間ずっとオナニーしてる。リアルな数字をあげると、おそらく1.5回/日ぐらいの割合でいたしておる。それを禁止する。これがどのぐらいやばいことか、分かる人には分かる。
 で、オナ禁開始3時間。テレビを見てたらなんだかムラムラきてしまいまして、気づいたら全然好きでもないベッキーの顔を見て勃起してました。いやびびった。ベッキーが性的に好きだった瞬間なんて、今までの人生の中で1秒もなかったのですが、やんぬるかな。「もうできない」と思うこと。この足かせが僕を性的に追い詰める。盛り上げる。くそう、なぜベッキーでこんな……ベッキーに勃たされる俺。あの小娘に。しかし不思議と悪くない気持ちでもある。

オナ禁1日目 : ベッキーで勃起する

7月1日 晴れ

 前にアンチエイジングに取り組んでいると言ったんだけと覚えてる? あるサイト管理人に「おっさんですね」言われてナニクソっつって言ってた日記。で、今日もアンチエイジングということで、ヒゲの脱毛してきた。いやー、ほんとやめたい。脱毛いやだ。
 というのも、小可愛い姉ちゃんに、毛穴に針をプスプスやられて、ビリっつって電流流す脱毛法なんだけど、これが本当に痛い。もう少し痛かったら普通に泣く。いえ、ウソをつきました。初回は確実に泣きました。タオルで目を隠されてたのでいいんすけど、実のところタオルは涙で確実に濡れてた。
 僕がそういうと、何を軟弱な……と人は笑う。ならやってみてほしい。是非ともあの脱毛を体験してみて欲しい。泣くぞ、おめ、ぜってえ泣くぞ。やーい。するとしたり顔であなたは言う。「おれ、正直、脱毛すっほどヒゲにコンプレックスないんでぇ、サーセン!」とか何とか言う。平気で僕を傷つける。だが方法はある。あなた様のかっこいい顔面に生えてる、髪の毛とか、眉毛とかを脱毛すればいいだけの話だ。頭に針プスプス刺してよー、抜けばいんだよ。二度と生えてこねえけどな。いいじゃん? 別に。ひげがないあなたなら平気だよ。それでもイヤというなら、僕が抜きにいきまーす。手で抜きます。ブチンブチン抜いてやる。脱毛エステ俺。客はかっこいいかっこいいあなた様。いらっしゃいませーオラァ! ぶちぶちぶち。あーあ、泣いちゃった。軟弱。
 で、まあ痛いのも最悪なんだけど、脱毛してくれるお姉さんの口臭も最悪なことになってる。ものすごく顔を近づけて、一生懸命脱毛してくれるのだけれど、いかんせん口から弁当の匂いがする。前回行ったときはサバ弁当の匂いがした。今日は、コンビニのおにぎりの匂い。あの独特のノリの香りと、コメの嫌なにおいだけを抽出したのが僕の鼻腔に襲い掛かってきた。
 きれいなお姉さんがおもっきり顔を近づけるなんて、普通ならウヒョーっつーかんじなんだろうが、これじゃあ違う意味でウヒョーである。まあしかし、ポジティブに考えればちょっといいかもしれない。ベッドに寝かされ、20センチの距離でお姉さんに接近され、お昼の弁当の匂いを嗅がされる。それでちょっと痛い。うん、いいぞ。ドMの僕にとっては、プレイと割り切ればけっこういいシチュエーションかもしれない。興奮するかもしれない。
 そんな感じであれこれ考えてたら、脱毛中にナニがおっ立ってきまして、いい気分になってきた。よし、今夜はこれでオナニーしよーなどとダークなことを考えつつ、ようやく脱毛は終わった。で、あざーす だなんて爽やかに脱毛所を出ようとしたら、めっちゃチャック開いてたのな。ズボンの。やった。やっちまった。もしかしたら、トランクスがモコーって飛び出てたかもしんない。最悪。
 しかし再び考える。ベッドに寝かされ、匂いを嗅がされ、ヒゲを痛めつけられる。で、チャックから飛び出たトランクスが山を形成。お姉さんがそれを見ながら、「うわ、この子チャック開けて勃起してる、キモイ!」自然と荒々しくなるお姉さんの脱毛。僕を痛めつける美人お姉さん(おにぎり臭)。泣く俺。更に隆起する股間。うむ、最悪だが別の意味では最高かもしれないなーと思った俺は十分な勝ち組。こういうのをポジティブって言うんだろ? どうなの? ダメなの? 文句があるの? へえ。